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2025.12.17プレスリリース

マインディア、マルチモーダル情報から商品を判別し、正確な属性情報を自動で紐づけるAIのモジュールを開発・リリース

株式会社マインディア(本社:東京都港区、代表取締役CEO:鈴木 大也、以下「マインディア」)のAI Data Lab.は、商品名等のテキスト情報や、マルチモーダルAIによって認識した商品画像に基づき、対象商品を正確に判別した上で正しい属性データを自動で付与・連携するAIのモジュール(以下「AIモジュール」)を開発いたしました。

また、AIモジュールの技術検証および実務への応用事例として、異なるフォーマットのファイル間でのデータの整合性確認や情報補完を自動化するアプリケーションを開発し、そのデモンストレーションを公開しました。

AIモジュールの概要

AIモジュールは、入力された情報(テキストや画像)から「その商品が具体的に何であるか」をAIがマルチモーダルに認識・判別し、その商品が本来持つべき正しい属性情報(正式名称、JANコード、スペック、価格、サイズ等)をデータベースから呼び出し、自動的に紐づけるエンジンです。

単なるデータ同士の文字の一致ではなく、AIが多角的に商品の情報を得た上で適切な属性情報をマッピングするため、表記揺れやフォーマットの違い、情報の欠落があっても、正しい商品データを紐づけることが可能です。

企業内に散在する商品データに対し、正しい情報を付与し続ける「商品データの正当性担保・構造化」を行うコア技術として機能することを意図しています。

強み・技術的優位性

AIモジュールは、単一のアプリケーション利用にとどまらず、多様なシステムへの組み込みを想定して設計されています。

①マルチモーダル認識による商品特定能力

テキスト記述(商品名、型番)だけでなく、商品画像が持つ視覚的特徴(パッケージデザイン、形状)をAIが認識。これらを組み合わせることで、類似商品と混同することなく対象商品を正確に判別します。

②高精度な属性マッピング(紐づけ)

判別された商品に対し、マスタデータ上の正しい属性値を正確にリンクさせます。これにより、例えば「画像はあるがスペック情報がない」「商品コードはあるが最新価格が不明」といった不完全なデータに対し、自動で正しい情報を補完・修正することが可能です。

③拡張性

属性情報の付加のみならず、基盤技術を活用して商品画像同士の比較や調査データを含む外部データとの紐づけにも応用が可能です。

AIモジュールの応用事例:商品データ整合性確認アプリケーション

AIモジュールを実務に応用した事例として、多拠点・多チャネルで膨大な商品群を管理する企業向けの「データ突合・整合性確認アプリケーション」を開発しました。

本ソリューションの概要

  • マルチフォーマット対応と自動認識
    • Excel、PowerPoint、PDF、画像等、異なる形式のファイルを読み込ませるだけで、モジュールが商品を特定し、必要な情報を構造化します。
  • 正確な属性紐づけによる自動判定
    • マスタデータ等から導かれる「あるべき情報」と、チェック対象ファイルの記載内容を照合し、10分程度で全件を処理した上で、「一致(正しい情報が記載されている)」「警告(情報に誤りや差異がある)」「不一致」を自動判定して出力します。

※件数により若干処理時間は変動します

本ソリューション導入・活用によるメリット

  • 商品データ管理の完全自動化・効率化
    • 目視による確認や、手作業による情報の紐づけ作業を不要にし、担当者の工数を大幅に削減します。
  • データの正確性・品質の担保
    • 人的ミスによる誤情報の記載、価格ミス、スペックの記載漏れ等を、AIによる正しい情報の紐づけによって排除し、顧客トラブルや機会損失を未然に防止します。

デモ動画

本ソリューションの実際の操作・出力結果のイメージをご確認いただけるデモ動画を公開しています。ファイルのアップロードから、商品判別・属性情報の紐づけ、結果確認まで、スムーズに完結する様子がご覧いただけます。

想定ユースケース(AIモジュールの活用シーン)

AIモジュールは、商品データの管理や活用が必要となるあらゆる業界・業種での利用が可能です。

  • 小売・EC・流通業
    • 商品画像のみのリストに対し、JANコードや詳細スペックを自動で紐づけ、マスタ登録を自動化
    • 仕入先からのデータと自社マスタを照合し、価格や規格の誤りを検知・修正
    • 複数モール出店時における商品情報の表記統一(正規化)
  • メーカー・製造業
    • 営業資料(PowerPoint等)内の商品記載に対し、最新の仕様データを自動で紐づけて整合性をチェック
    • グローバル展開において、各国の商品コードに対し、正しい商品画像と言語別説明文を自動セット
  • 不動産業
    • 物件画像や図面データに対し、正しい物件属性(住所、面積、築年数)を紐づけて管理

※上記以外のシステム連携や活用ケースにも対応可能ですので、お問い合わせください

今後の展開

今後は、認識可能な商品カテゴリの拡大や、動画データ内からの商品判別・情報紐づけ機能の実装を進めていくとともに、調査データとの連携や、商品データ以外の領域にも基盤技術を活用して展開していきます。

AI Data Lab.について

AI Data Lab.は、マインディアが自社で保有する膨大かつ有用なデータを活かし、生成AIと掛け合わせた先進的なプロダクトや技術の研究開発(R&D)を推進するために設立した組織です。

自社内のみならずクライアント企業を含む外部パートナーとの共創型R&Dを推進しており、今後も様々な成果を公開していく予定です。

お問い合わせ先

株式会社マインディア
本サービス担当:青木
ホームページ:https://corporate.minedia.com/
問い合わせフォーム:https://corporate.minedia.com/inquiry

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