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オンライン定性調査・定量調査のメリット・デメリット比較|ポイント解説

「新しいサービスのアイデア、ユーザーはどう思うだろう?」「この機能、どれくらいの人が使ってくれるかな?」マーケティングリサーチを進める上で、こうした疑問に答えるために「定性調査」と「定量調査」という二つのアプローチがあります。しかし、オンライン定性調査のメリットやオンライン定量調査のメリットを正確に理解し、目的に合わせて使い分けるのは意外と難しいものです。また、近年主流となっているオンラインでの実施においては、特有の注意点も存在します。この記事では、オンライン定性調査のメリット・デメリットとオンライン定量調査のメリット・デメリットを徹底的に比較します。さらに、オンラインで実施する場合のポイントについても詳しく解説していきます。どちらの手法を選ぶべきか迷っている方、オンラインリサーチの効果を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。

オンライン定性調査のメリット・デメリット

定性調査は、数値では捉えきれない「なぜ?」を探る調査手法です。対象者の言葉や行動、感情といったデータを深く掘り下げることで、その背景にある理由や動機、価値観を理解することを目的とします^1

オンライン定性調査のメリット

  1. 深層心理やインサイトの発見: 対象者の本音や潜在的なニーズ、予期せぬ課題など、数値データだけでは見えてこない深いインサイトを発見できます^1。また、インタビューなどを通じて、回答の背景にある文脈や感情まで理解を深めることができます。
  2. 仮説生成: 新しい製品やサービスのアイデア、マーケティング施策の仮説を立てる際に非常に有効です^1。そのため、消費者の生の声から、次のアクションに繋がるヒントを得られます。
  3. 柔軟な調査設計: 調査を進める中で新たな疑問点が出てきた場合でも、質問内容を柔軟に変更したり、深掘りしたりすることが可能です。

オンライン定性調査のデメリット

  1. 一般化の難しさ: 調査対象者の数が少ないため、得られた結果を市場全体やターゲット層全体に一般化することは困難です^1
  2. 主観性の影響: 調査者の解釈やスキルによって結果が左右される可能性があります。したがって、分析には客観性を保つ工夫が必要です。
  3. 時間とコスト: 一人ひとりに時間をかけて深くヒアリングするため、調査対象者一人あたりの時間とコストが高くなる傾向があります^1

オンライン実施の場合のポイント

オンラインでの定性調査(オンラインインタビュー、オンラインFGIなど)は、場所を選ばず実施できる手軽さが魅力です。
  • メリット
    • 地理的制約の克服: 遠隔地の対象者にも容易にアプローチできます^2
    • コスト・時間削減: 会場費や交通費が不要になり、スケジュール調整も比較的容易です^3
    • リラックスした環境: 対象者が自宅など慣れた環境から参加できるため、よりリラックスして本音を話しやすい場合があります^2
  • デメリット・注意点
    • 非言語情報の制約: 画面越しでは、対面調査に比べて表情や仕草などの微妙な非言語情報を捉えにくいことがあります^4
    • 通信環境への依存: 対象者や調査者側の通信環境が不安定だと、調査の質が低下するリスクがあります^2。そのため、事前の接続テストが重要です。
    • オンライン特有のスキル: オンラインでの円滑なコミュニケーションや、ツールの操作に慣れたモデレーターの存在が重要になります。
近年では、オンラインインタビューシステムも進化しており、MinediaのAI Driven 調査ソリューションのように、オンラインでのインタビュー実施からAIによる文字起こし、データ蓄積・共有までをシームレスに行えるプラットフォームも登場しています。こうしたツールを活用することで、オンライン定性調査のデメリットを補い、効率と質を高めることが可能です。

オンライン定量調査のメリット・デメリット

定量調査は、数値データを用いて市場の実態や傾向を把握する調査手法です。「どれくらい」「何パーセント」といった量的なデータを収集・分析し、仮説の検証や意思決定の裏付けを行います^5。代表的な手法にアンケート調査(特にネットリサーチ)があります。

オンライン定量調査のメリット

  1. 客観性と一般化: 数値データに基づいているため、客観的な分析が可能です。また、適切なサンプリングを行えば、結果を全体の傾向として捉え、一般化することができます^6
  2. 比較・検証の容易さ: 数値データは比較が容易なため、施策の効果測定や、異なるグループ間の意識・行動の違いなどを明確に把握できます^5。したがって、仮説検証にも適しています。
  3. 効率的なデータ収集: ネットリサーチなどを活用すれば、短期間で多くの対象者から効率的にデータを収集できます^7

オンライン定量調査のデメリット

  1. 深掘りの難しさ: なぜそのような回答になったのか、その背景にある理由や感情を探ることは苦手です^5。そのため、表面的な理解に留まる可能性があります。
  2. 設計の硬直性: 調査開始前に質問項目や選択肢を確定させる必要があり、調査途中で新たな視点を加えることは困難です。
  3. 想定外の発見の少なさ: あらかじめ設定した質問と選択肢の範囲内でしか回答が得られないため、予期せぬ発見や新しいインサイトが得られにくい傾向があります。

オンライン実施の場合のポイント

ネットリサーチ(オンラインアンケート)は、定量調査の主流となりつつあります。
  • メリット
    • スピードとコスト: 迅速かつ低コストで大規模な調査を実施できます^7
    • 広範なリーチ: 地理的な制約なく、多様な属性の対象者にアプローチ可能です。
    • 自動集計: 回答データが自動的に集計されるため、分析作業を効率化できます^8
  • デメリット・注意点
    • 回答の質: 回答者の真剣度やなりすまし、不適切な回答(Satisfice)など、回答の質を担保するための工夫が必要です^9。そのため、データクリーニングや品質チェックが重要になります。
    • サンプルの偏り: インターネットを利用しない層や特定のパネルに登録している層に偏る可能性があります^8。したがって、調査対象によっては注意が必要です。
    • 設問設計の重要性: 回答者に誤解を与えず、意図した通りのデータを取得できるよう、設問文や選択肢の設計には細心の注意が必要です^10

まとめ:目的に合わせた最適な手法選択を

定性調査と定量調査は、それぞれに異なる強みと弱みを持っています。どちらか一方が優れているというわけではなく、リサーチの目的や知りたいことに応じて最適な手法を選択することが重要です。また、場合によっては両者を組み合わせることも効果的です^5
  • 仮説を立てたい、アイデアを発見したい、背景にある理由を知りたい定性調査
  • 仮説を検証したい、実態を数値で把握したい、全体像を捉えたい定量調査
オンラインでの実施は多くのメリットをもたらしますが、特有の注意点も存在します。オンラインの利便性を活かしつつ、デメリットを理解し対策を講じることで、より質の高いリサーチが実現できるでしょう。Minediaでは、オンライン定性調査・定量調査双方のノウハウと、AIを活用した最新のリサーチソリューションを提供しています。リサーチ手法の選択やオンライン調査の実施についてお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

参考文献

[1]. 定性調査の特徴やメリットを徹底解説 || Marketing Research Camp …[2]. オンラインインタビューの基本|定性調査をオンラインで実施する …[3]. オンラインインタビューとは?基礎からメリット・デメリット …[4]. オンラインインタビューとは?特徴やメリット、注意点、事例を紹介 – ネオマーケティング[5]. 定量調査の特徴と手法:定性調査との違いや使い分けも徹底解説 …[6]. 定性調査とは?基本から定量調査との違いや比較・メリット・手法 …[7]. アンケート調査の種類・方法・進め方と活用事例 | リサーチ・市場 …[8]. ネットリサーチとは?メリットや注意点、進め方、レポート事例を …[9]. Web調査(インターネット調査)とは?実施方法や注意点、費用について紹介 – 【公式】[10]. アンケート調査票の作り方と設問設計のコツ、作成における注意点 …

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